モバイルレジェンドは難しいゲームである。最初のうちは特に、立ち回りに悩む。もちろん上級者も悩むが、初心者のそれとは中身が異なる。過去に同ジャンルのゲームを経験していない限り、わけがわからない。
「だったらどう立ち回ればいいのか教えろよ」
そんな声が聞こえてきそうだ。
はっきり申し上げておく。
絶対的な回答は存在しない。
人やパーティによって戦闘スタイルが異なるからだ。
例えば野良の場合だと、個人の考え方でプレイをしてしまい、勝利へたどり着くのが困難になりやすい。それに対して、慣れたメンバー同士のフルパーティなら、お互いのクセやスタイルが理解できていて、臨機応変に立ち回りやすい。あらゆる状況に適応しやすいのだ。
野良パーティーは身体が硬く、フルパーティは身体が柔らかい。スポーツだとするなら、どちらの選手がいい結果を出せるかは明確ではないか。
モバイルレジェンドは[MOBA]というジャンルだ。ルールは基本的に同じではあるものの、システムやキャラ傾向によって、立ち回りも変化してくる。
モバイルレジェンドは癖の強いキャラが多いため、本来のMOBAとしての基本が通用しない場合がけっこうあるのだ。
例えば、序盤のレーンの振り分けは、上2人、真ん中1人、下2人が理想である。
ところが、移動が早かったり、能力があまりにも壊れていたりするこのゲームでは、その基本が崩壊しているわけだ。
序盤から真ん中に4人来ることさえある。敵陣地のタワーも平気で跨(また)いでくる。
ただ、それでもやはり、上2人、真ん中1人、下2人という配置は意識しておいたほうがいいだろう。
真ん中はミニオンの到達が早いうえ、両サイドのジャングルに入りやすいため、キャラのレベルが上げやすい。それに加えて、両サイドのレーンから助けに来てもらうことができる。なので序盤は1人でも凌ぎやすい。
基本的には、ハンターやメイジなど、遠距離攻撃が優秀なキャラが真ん中に行くことが望ましいだろう。両サイドに援護に行かなければならないケースも少なくないため、遠距離キャラがふさわしいのである。
上のレーンは、タンクや、ファイターなど耐久性が高いキャラが行く。理由は、パフまでの距離が遠い上、スタート地点へ徒歩で戻るには遠いためである。
リコールできる状況ばかりではない。敵に追いかけられながら、ギリギリの体力で、徒歩で帰らなければならない場合もある。そうした状況を想定しての配置となるわけだ。
逆に下は、耐久性の低いキャラが行くといい。パフが近いため、上に比べて耐えやすい。
中盤以降は、マップを意識しながら、集団戦をやりつつ、タワーを攻めたり守ったりすることになる。
このゲームはけして、キルを競うゲームではない。無茶をせず、引き際を見極めることが肝心だ。死ぬとそれがロスになり、タワーを壊されたり、人数不足の戦闘で味方が押し切られたりしてしまう。
☆ジャングルについて☆
基本的には火力キャラが潜る。ハンターの優先度が最も高く、アサシンとメイジがそれに続く。タンクやメイジは潜らなくていい。その理由は別の記事でまた述べるので、ここではざっくり伝えておく。
タンクやメイジが潜ると、火力が育たないのだ。後半苦しくなってくる。火力系以外のキャラは、火力が安心して潜れるように、しっかりレーンを守ってほしい。火力が育たなければ、後々それ以外のキャラにもしわ寄せがきてしまう。
それから、パフについてはむやみにとらないようにしよう。すでに自分が持っている場合は、味方に譲るこ
とだ。モンスターにラストキルを与えたプレイヤーがパフを入手するので、その点よく注意が必要である。
☆ピックについて☆
ピックについては、火力2、メイジ1、タンク1、ハンター1などのように、バランスが必要である。
フルパーティで作戦がある場合なら、タンク2人などのピックも間違いではない。
メイジやハンターはあくまでもアシストを意識してほしい。アシストをして、火力がキルをとりやすくするのが役割なのだ。その意識が欠けている人は、早くレベルを上げようという気持ちが強くなり、ジャングルを食い荒らす害悪プレイヤーに変貌する。早くキルがとれる力を得たいからである。そうなると火力が育たなくなり、勝てるものも勝てなくなってしまう。
ラファエルやディガーなどのサポート職は、野良ではオススメしない。フルパーティならOKだが、野良だと不利になりやすい。
サポート職は味方と行動してこそ能力を発揮する。しかし野良だと、単独行動になりやすい。味方がサポートキャラを活かす立ち回りをしようとしないからだ。意思疎通がとれないのが痛い。その結果、一人放置され、レーンを簡単に
壊され、最悪チャットで責められるはめになる。
☆記事の最後に☆
ここに書いたのはあくまでも基本的なことでだ。熟練したフルパーティなら、あらゆる試合理論を持っている。
ただ、慣れるまではここに書かれたことを意識して立ち回ったほうが無難だ。少しでも参考になれば嬉しい限りである。
※レーンの名称は、ミッドレーンなどのように書くとわかりにくい方もいるため、あえて上とか下と書かせていただきました。
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